検定の級数で見る、中国語の習得・習熟レベルと勉強時間のめやす

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中国語入門
中国語入門

語学の学習に始まりはあっても終わりはありません。とはいえ目指すゴールが遠すぎると途方にくれてしまうので、ひとまずどこまでできるようになるかの目安が欲しいですね。

まずは初級の中国語とはどんなレベルか、目標として例えば旅行会話(買い物や道を聞くといった程度)ができるというのはどれくらいの段階を指すのか、そこまで至るのに必要な学習時間について説明します。

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中国語の習得レベル

中国語の習得・習熟レベルを測る方法の一つとして、検定試験での資格級を参考にします。

学習時間から見た級数

中国語の検定試験も英語同様いくつかの種類がありますが、その一つ、一般財団法人日本中国語検定協会が主催する中国語検定のWikipediaページではこのように記載されています。

認定基準 説明 学習時間の目安
準4級 中国語学習の準備完了 学習を進めていく上での基礎的知識を身につけている 60から120時間、すなわち一般大学の第1年度前期終了あるいは高等学校における第1年度の通年履修または中国語専門学校・講習会などにおいて半年以上の学習
4級 中国語の基礎をマスター 平易な中国語を聞くことができる、および話すことができる 120から200時間、すなわち一般の大学の第二外国語における第1年度履修程度
3級 自力で応用力を養いうる能力の保証(一般的事項のマスター) 基本的な文章を読み、および書くことができる。簡単な日常会話ができるという段階 200から300時間、すなわち一般大学の第二外国語における第2年度履修程度
2級 実務能力の基礎づくり完成の保証 複文を含むやや高度の中国語の文章を読み、3級程度の文章を書くこと、および日常的な話題での会話ができること 特になし
準1級 実務に即従事しうる能力の保証(全般的事項のマスター) 社会生活に必要な中国語を基本的に習得し、通常の文章の中国語訳と日本語訳ができ、簡単な通訳ができる 特になし
1級 高いレベルで中国語を駆使しうる能力の保証 高度な読解力かつ表現力を有しており、複雑な中国語および日本語(例えば挨拶・講演・会議・会談など)の翻訳および通訳ができる 特になし

中国語検定 – Wikipedia

この表では上から下の順で難易度が上がっていきますが、準4級が60時間からなので、級なしの0〜60時間までが入門レベル〜初級の前半に相当すると思います。

説明では準4級と4級の差が大きく感じるのですが、私の感覚では準4級(〜120時間)に合格すれば基本的な旅行会話ができるレベルかなと思います。

4級(〜200時間)ではネイティブとの会話は片言レベル、3級(〜300時間)あたりでも初級者で、ネイティブとは簡単な会話ができるレベルです。

学習単語数から見た級数

一方、中国政府の認定資格である中国語の検定試験、HSK(漢語水平考試)では単語数から見た目安を提示しています。なおこちらは筆記試験での級数です。

試験の程度 語彙量の目安

6級

中国語の情報をスムーズに読んだり聞いたりすることができ、会話や文章により、自分の見解を流暢に表現することができる。 5000語以上の常用中国語単語

5級

中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる。 2500語程度の常用中国語単語

4級

中国語を用いて広範囲の話題について会話ができ、中国語を母国語とする相手と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる。 1200語程度の常用中国語単語

3級

生活・学習・仕事などの場面で基本的なコミュニケーションをとることができ、中国旅行の際にも大部分のことに対応できる。 600語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識

2級

中国語を用いた簡単な日常会話を行うことができ、初級中国語優秀レベルに到達している。大学の第二外国語における第一年度履修程度。 300語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識

1級

中国語の非常に簡単な単語とフレーズを理解、使用することができる。大学の第二外国語における第一年度前期履修程度。 150語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識

各級の紹介 | 中国語検定:中検ならHSK【中国政府認定資格】

こちらの表では中国語検定とは逆に、難易度が上から下に下がっていきます。

1級が入門レベルとして、150語程度の基礎常用中国語と文法知識。

2級〜3級が初級として、300〜600語程度。

ちなみに口頭試験は初級・中級・高級の3レベルあり、初級の試験の程度は「中国語の基本的な日常会話を行うことができる。週に2~3時間の中国語学習を半年から1年程度行った学習者に適している」で、語彙量の目安は「200語前後の日常生活語彙及びそれに相当」だそうです。

旅行会話ができるまでには少なくとも120時間は必要

私の場合、台湾留学前に中国語の基礎の基礎は日本で10時間くらいを独学、その後の一ヶ月の台湾留学中の学習時間が120時間くらいで、その後の旅行で基本的な旅行会話ができるかなあというレベルでした。

実際の旅行会話ではネイティブと会話するので、必要な語彙数は検定で必要な基礎常用中国語だけでは足りないかもしれません。

簡単な旅行会話、例えば「◯◯までの切符を買いたいです」というのを、

・基本的な文法がわかっていて
・かつ◯◯の発音がわからなければスマホで調べられて
・◯◯を発音できて相手に要望を伝えてその返事を理解できる

というレベルに到達するのに少なくとも120時間くらいと思ってよいでしょう。

片言の単語が言えて、相手の言うこと(指定席か?急行か?など)を理解できなくても切符は買えるので、ハードルを下げるためにひとまずの目標を「中国語の片言がしゃべれる」にしてもよいかもしれません。

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